コラム

施無畏

2020.12.8 施無畏
2020年11月に鎌倉の覚園寺に紅葉を見に行きました。訪れた時期が少し早くきれいな紅葉は見ることができませんでしたが、印象に残る言葉をそこで得ました。

画像 施無畏

覚園寺の庭園は、普段は寺の人の案内で庭園を見ることができるのですが、今年はコロナの流行で解説者が付かず、個人個人での見学になっていました。案内人が付かず、心苦しかったからでしょうか、入り口で小さなお札を戴きました。そのお札には表の中央に「施無畏」と書いてあり、その横に「おそれない、だいじょうぶ」と書いてありました。

「施無畏」は、「せむい」と読みます。仏教用語で三施(財施・法施・無畏施 )の一つです。「畏れないで、施しなさい。」という意味で、観世音菩薩を意味することもあります。

私は、医療職で新型コロナ患者の疑いの人を診察することが多く、この仕事から逃げたくなりますが、「正しい知識を習得して畏れ、悩める人を救いなさい。」という仏様からのお言葉と思っています。